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2019年8月20日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

東京モーターショー、コンセプトの見直しが必要では!?

 第46回東京モーターショーは、10月24日~11月4日まで開催予定となっている。 しかし、最近の報道によれば、海外主要自動車メーカーは、メルセデス・ベンツ、 スマート、ルノーのみとのこと。 これではとても国際自動車モーターショーと言えず、国内モーターショーの位置になってしまう。 モーターショーが不振なのは東京に限らず、シカゴ、パリ、ジュネーブ、フランクフルトなど、 これまで盛況であった自動車ショーが軒並みローカルモーターショーになりつつある。

 理由はいろいろあるが、多くの人がクルマを購入から利用へとシフトしていることや、 クルマそのものの魅力、他社との違いなどが少なくなってきたこともあるであろう。 筆者の勝手な考えかもしれないが、1954年から65年間続けてきた東京モーターショーも そろそろ衣替えの時期に来ているのではないだろうか。

 その場合、もし「ショー」というものを今後も継続するのであれば、自動車のみならず、 サービスとして幅を広げることも一案であろう。XaaSと言われるものは、MaaS、IaaS、 SaaS、PaaS、DaaSなど、ほとんどAからZまであると言われている。

 これまでの慣習にとらわれず、モビリティ、XaaS、IoTなどの総合フォーラムを企画する ぐらい変貌しなければ、2021年には消滅してしまうのではないかと危惧する。 自動車は100年に一度の大変革期と言われるが、同様にモーターショーも大変革を求められている、 その時期ではないだろうか。