株式会社 日本電動化研究所
12月

2015年11月30日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

「第9回日中省エネルギー・環境総合フォーラム 次世代自動車分科会」を聴講して

11月29日にザ・プリンスパークタワー東京にて開催された「第9回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」および「次世代自動車分科会」を聴講しました。

この会合は日本と中国で毎年交互に開催されており、日中間での最大規模の会合の一つと思われます。小職も何度か出席しているのですが、今回も参加者は800名を超え、経産大臣、環境大臣なども列席されるなど盛会に開催されました。

さて、午後からの「次世代自動車分科会」に参加して感じたことがあります。

中国では、「新エネルギー自動車」として定義しているのはPHEV、EV、FCVのみです。従来のガソリン車やHEVは「省エネルギー車」として新エネ車と区別しています。そして、戦略を取り纏める国家発展改革委員会の方によれば、2015年の新エネ車販売台数は、なんと約25万台に達するとのこと。

これは驚くべき数値です。中国は2014年の新エネ車販売が約75,000台でしたが、僅か1年で3倍以上に増えています。そして、この数値は米国や日本を追い抜き、世界のトップに躍り出ようとしています。

また、中国の弱点であった充電インフラは、現在はまだほとんどない状態ですが、国のエネルギー政策を司る国家能源局が、2020年までに集中型充電&交換ステーションを12,000箇所、普通充電用のパイルを480万本設置すると宣言し、中国を3つの地域に分けて、優先度をつけて実施しようとしています。

さらに、国家主導による充電業界団体として「国家充電インフラ発展促進連盟」を創設し、まさに急速に充電インフラを充実させるとのこと。これは「CHAdeMO協議会」の国家版と言えるのかもしれません。

もし、これが実現すると、クルマの販売台数もそうですが、あっという間に充電インフラでも世界のトップに立つこととなります。

今回の聴講で彼らの本気度が見え、まさに”ビリビリ!”ときた瞬間でした。

日本はモタモタしていると、販売台数、充電インフラのみならず、技術でも後れを取るのではないか、そんな気がした会合でした。