2018年8月29日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

2018年8月29日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

交通渋滞はなくならないと思っていないだろうか

先般、中国の杭州市にて、アリクラウドの「ET都市ブレイン」を導入し、これまでの激しい交通渋滞をほぼ解消したとのニュースが流れました。

杭州市といえば、上海の南西に位置し、中国では古都と呼ばれているところです。筆者も何度か訪れたことがありますが、日本で言えば京都のような場所でしょうか。その半面、交通渋滞がひどく、あまりのクルマの多さに閉口した記憶があります。

それが、杭州市とアリクラウドが連携して「ET都市ブレイン」を導入し、AIが全ての信号と約3600台の交通監視カメラを管理してるとのこと。つまりAIが交通量と信号の点滅時間を制御して、交通渋滞をほぼ解消したようです。

さらに、交通事故が発生した場合は、救急車が迅速に走れるよう、AIが救急車が行く先々で信号が自動的にグリーンになるよう変更を行い、到達時間を半減したとか。なお、アリクラウドは中国のみならず海外でも展開予定のようです。

このような話を、本日、アカデミアの先生と話をした際、なぜ日本では出来ないのかとの議論になりました。確かに国の違いや人権の問題もあるが、日本に於ける最大のネックは行政、民間も含めて縦割り意識が強く、情報を他に渡さない風潮があるのではとの結論になりました。

確かに、例えば、高速道路では多くの走行記録が残っているにも係わらず、結局それらを活用することもなく、捨ててしまっていることが多いようです。

我々はなんとなく、渋滞などなくならないと思ってしまいがちですが、一方ではAIを活用して解消しようとしているところもあります。これまで当たり前と思っていたことが、ひっくり返される、そんな時代になっていると、思わずビリビリ!ときた次第です。

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