2025年11月28日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

2025年11月28日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

欧州のEVシフト急拡大に驚き

2025年11月25日に発表された欧州自動車工業会の発表には驚かされた。それによれば、欧州連合(EU)地域の乗用車新車販売台数は、2025年10月にて、全体では91.6万台、対前年比5.8%増。その内、バッテリー電気自動車(BEV)は17.3万台で対前年比38.6%増、プラグインハイブリッド車(PHEV)は9.6万台で対前年比43.2%増とのこと。つまり、BEVとPHEVを合わせた販売比率は29.3%にまで達している。

では、10月だけでなく、2025年1月~10月までの累計はどうかと言えば、全体で897万台、対前年比1.4%増に対して、BEV147.3万台、対前年比25.7%増、PHEVは81.9万台、対前年比32.4%増。BEVとPHEVを合わせた販売比率は25.5%である。これをみると、EVシフトは減速どころか堅調、いや直近ではますます急拡大に近いのではないだろうか。

では、なぜ欧州にてEVシフトが急拡大しているのであろうか。理由として、VWやステランティスが値ごろなBEVやPHEVを投入するとともに、BYDも参入し販売を伸ばしていることなどが挙げられる。

一方、日本の自動車メーカーは軒並み苦戦している。市場が伸びているBEVやPHEVに対して投入できなかったことが響いているのであろう。

しかし、懸念点もある。欧州委員会は2023年2月に、「2035年に内燃機関の新車販売を禁止する法案に最終合意」したことに対し、その旗を降ろしていない。これに合致するのは、BEVと燃料電池車(FCEV)のみであり、PHEVは含まれていない。またe-Fuelの扱いも不透明なままである。

現在の法案に対して、多くの欧州自動車メーカーが見直しを要求する中、欧州委員会は、12月10日に自動車に関する炭素排出規制の見直し法案を発表とのこと。さて、PHEVやその派生であるレンジエクステンダー(EREV)も含まれるのか。はたまたe-Fuelは詳細定義も含めて包含されるのか、注目しながら待ちたいと思う。

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