2024年8月26日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

2024年8月26日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

中国自動車販売、新エネ車の割合がついに50%突破

近年、多様なニュースが報じられている中で、中国の新エネルギー車(NEV)販売比率が2024年7月に50%を突破したというニュースには驚かされる。ちなみに日本では、7月の新エネルギー販売比率は3%弱である。

全国乗用車市場情報連合会(CPCA)によれば、2024年7月の中国におけるNEV販売台数は前年同月比36.9%増の87.8万台に達し、自動車販売全体に占めるNEVの割合は51.1%に達したとのこと。

BYDは今年2月、「ガソリン車よりも安い電気自動車」というスローガンを掲げ、低価格戦略を発表した。その際、王伝福董事長は「中国新車市場のNEV比率は今年中に単月で50%を超える」と予言していたが、これは7月に達成されたことになる。

この現象は、日系自動車メーカーなど合弁ブランドのシェアが低下していることも意味している。王伝福董事長は、合弁ブランドのシェアが現在の44%から今後3~5年の間に10%まで低下すると予測していたが、これも早まったのではないだろうか。

日産自動車やホンダは人員削減や工場閉鎖のニュースが報じられているが、この傾向はさらに加速する可能性がある。筆者の懸念は、日系自動車メーカーがこの販売減少を受け入れた後、再度中国市場にNEVを投入することを検討しているが、中国のスピード感からして、中国市場がその時まで待ってくれるかどうかである。

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