2020年12月21日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

2020年12月21日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

出し惜しみなのか、出せるネタがないのか

 昨日、第14回日中省エネルギー・環境総合フォーラムの「自動車の電動化・スマート化分科会」に出席した。

 日中省エネルギー・環境総合フォーラムは、省エネや環境問題に対して、日中が毎年相互に開催しており、昨年は東京開催だったので、今年は北京開催の番であった。新型コロナの影響もあり、主催者は中国側であるものの、初のオンライン開催となった。

 筆者も自動車メーカー在籍時は、北京開催の時に講演した経験がある。参加者は自動車の専門家であり、どのような発表を日中で行うのか、お互いに関心をもっている会合である。

 さて、今回の分科会は中国側5人、日本側5人が講演したが、筆者の印象では、日本側が何となく出し惜しみしているように感じた。

 中国側は、EV用電池で世界最大となった寧徳時代新能源科技(CATL)の創業者で、現在は副董事長を務める李平氏が、CATLが考える将来の電池の方向性などを説明したり、ZTEの子会社が、テスラモデル3の統合ECUに匹敵するAIチップを開発して、量産化したなど、多くの力作があったように思えた。

 一方、日本側はトヨタが新型ミライFCVの開発経緯について発表があったものの、全体として乏しいように思えた。会合が終わってから、これは出し惜しみなのか、それとも出せるネタがないのだろうかと思ってしまった。

 自動車や関連するIT、AI、エネルギー、都市交通など、中国側は急速に力をつけてきており、日本から学ぶものがないと思うと、この分科会も次第にすたれていってしまう。そんな危機感をもった会合であった。

«